くさらない

この時期「うちの子ベンチ入り出来なかった」とか「背番号が二桁やった」「かわいそうで、どう声をかければ良いか分からへん」という言葉を耳にします。

勿論、高校球児を子に持つ友人知人からの言葉です。

ある意味残酷だとは思います。

3年間同じ練習してきたのに、試合に出れる子と試合に出れない子。ベンチに入れる子と入れない子。

後者の立場にたつと親も子もやりきれないとは思います。

が、しかし現実は受け入れるしかありません。

受け入れるとうのは、現実を前向きにとらえ、今自分が出来る事を精一杯する事だと私は思います。

補欠の子は自分の出番がある事を信じ最高の準備をする、ベンチに入れなかった子は裏方に徹しチームの為、メンバーの為に最善を尽くす。

今までは自分自身とチームの為に頑張ってきたけれど、残りの一カ月はチームとメンバーの為だけに頑張る。

ある意味、チームとメンバーの為だけに頑張るこの一カ月の経験が今後の人生において必ずプラスになると私は信じています。

だから、ベンチから外れた子はくさらず残りの高校野球生活をチームとメンバーの為に精一杯、精一杯頑張って欲しいです。

社会に出てもこの経験は必ず生きるはずですから。

人生±0。

高校生にしか出来ない高校野球、3年間やり遂げた事に誇りを持ってこれからの人生を歩んで欲しいと思います。

高校時代、気持ちが弱く、直ぐにくさっていた私が言うのもなんですが、人生くさったらあきませんよね。